進研ゼミアプリ
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詳細
- 評価
- 4.3
- バージョン
- 2.5.0
- 開発者
- Benesse Corporation
高校生の勉強は、授業、宿題、定期テスト、模試、受験対策が同時に進むので、「何を、いつ、どの順番でやるか」を決めるだけでも意外に疲れます。私が進研ゼミアプリを使って感じたのは、単に講義動画を並べた学習アプリではなく、進研ゼミ高校講座の会員が、普段の教材をデジタル上で使いやすく整理するための入口だということです。教育分野のアプリとして、プロ講師の授業とAIを使った学習の個別化を組み合わせている点が中心にあります。
料金は無料で、開発元はBenesse Corporationです。ただし、無料アプリを入れれば誰でも同じ内容を自由に使えるタイプだと考えると、実際の位置づけを誤りやすいです。進研ゼミ高校講座の会員向けアプリなので、すでに講座を利用している人ほど価値を感じやすく、会員ではない人が単独の動画教材として選ぶ場合には、期待とのずれが出る可能性があります。
いまの進研ゼミアプリは、学習計画を軽くするための道具
現在のバージョンは2.5.0で、対応OSはiOS 11以降です。ストア上では平均4.3の評価が付いており、評価数はおよそ500件、インストール数は10万以上に達しています。数字だけで学習効果を判断することはできませんが、少なくとも一部の高校生が継続的に使う前提で見られているアプリだと感じます。
私が最初に重視したのは、勉強を始めるまでの迷いが少ないことでした。参考書を開いて、苦手単元を探し、解説を検索し、問題を別に用意するという流れは、やる気がある日でも面倒です。このアプリでは、講座の学習導線と講義を同じ場所で確認できるため、「今日は何から始めるか」で時間を消耗しにくいのが利点です。
とくに、授業で扱った内容をその日のうちに振り返りたい人には向いています。学校から帰ってすぐ長時間勉強するのではなく、まず講義で要点を確認し、その後に紙の教材や問題演習へ移る使い方なら、スマートフォンを学習の開始スイッチとして活用できます。私は、アプリだけで完結させるより、講義で理解の骨格を作り、演習は別の教材で確かめる形が自然だと思いました。
講師の説明とAIによる個別化をどう使うか
プロ講師の授業は、独学で説明の順番に迷う人にとって助けになります。教科書の文章を読むだけではつかみにくい考え方も、説明を聞いてから例題に戻ると理解しやすくなります。反対に、すでに内容を十分理解している単元を毎回最初から視聴すると、時間がかかります。講義は「全部見るもの」と決めつけず、苦手な部分の確認や、問題を解く前の導入として使うのが効率的です。
AIによる個別最適化も、このアプリの個性です。ただし、AIが勉強を自動で終わらせてくれるわけではありません。自分の弱点を見つける補助として使い、提案された内容を実際に解くところまで進めて初めて意味が出ます。おすすめが表示されたときは、理由を考えずに流されるより、「定期テスト前だからこの復習を優先する」「受験科目なのでこちらを先にする」と、自分の予定と照らし合わせるのが大切です。
AIの提案を学習計画そのものではなく、優先順位を考えるための材料として扱うと、使い勝手が安定します。学校の進度や部活動、提出物までは画面だけで解決できないため、アプリの提案と自分のカレンダーを組み合わせるのが現実的です。ここを意識すると、個別化機能に任せすぎる不満も減ります。
日常の使い方で差が出る場面
例えば、数学の授業で二次関数のグラフに引っかかり、帰宅後も問題文を見ただけで手が止まる日を考えてみます。まず講義で考え方の順番を確認し、途中で理解できたところは飛ばし、つまずいた説明だけを見直します。その後、紙の問題を一題解き、間違えた原因を「公式を忘れた」「グラフの読み取りを誤った」「計算を崩した」のように分けます。最後にAIの学習提案を確認すれば、次に何を直すべきかを感覚だけで決めずに済みます。
この流れのポイントは、動画を見ることを勉強の終了にしないことです。視聴直後に一題でも自力で解くと、分かったつもりになっていた部分が見えます。逆に、通学中に講義を見て満足してしまうと、理解の確認が後回しになります。短い時間しか取れない日ほど、講義、確認問題、間違いの記録を一つの小さな単位にすると使いやすいです。
定期テスト前にも便利ですが、直前に初めて使い始めるより、普段から苦手単元を残しておく方が効果的です。テスト前は学校の範囲が優先なので、AIのおすすめをすべて消化しようとせず、出題範囲に関係するものだけを選びます。受験勉強では逆に、目先のテスト範囲だけでなく、忘れやすい基礎を定期的に戻る使い方が合います。
紙の教材や一般的な動画アプリとの違い
紙の参考書は、全体像を見渡しながら自分のペースで読み込めるのが強みです。書き込みもしやすく、スマートフォンの通知や画面の小ささが気になる人には紙の方が集中できます。一方、どの単元から戻ればよいか分からないときは、進研ゼミアプリの講義とAIの提案が手がかりになります。
一般的な動画サイトは、特定の問題を検索する速さや、授業の選択肢の多さで勝っています。しかし、動画を見つけた後に何を解き、どこまで復習するかは自分で決めなければなりません。このアプリは、自由検索の広さよりも、進研ゼミ高校講座の学習経路に沿って進めやすい点に意味があります。何でも検索して自分で組み立てたい人には物足りなくても、選択肢が多すぎると止まってしまう人には向いています。
無料の学習アプリと比べると、無料でインストールできること自体は魅力ですが、会員向けという前提があります。入れた瞬間に幅広い教材がすべて使える、と考えるより、会員用の学習環境をスマートフォンで利用するものとして判断するべきです。ここを理解していれば、「無料なのに思ったより自由ではない」という戸惑いを避けられます。
既存の会員にとっての変化
進研ゼミ高校講座を以前から使っている人にとっては、紙の教材を開く前の案内役として取り入れると変化を感じやすいです。教材が届いても、どこから手を付けるか迷って放置してしまうことがあります。アプリを先に確認し、今日の学習範囲を小さく決めると、紙の教材まで移りやすくなります。
一方で、紙に書いて覚える習慣が強い人は、アプリ中心に切り替える必要はありません。講義を見て、要点をノートにまとめ、演習は紙で行うという併用の方が合う場合があります。デジタル化は目的ではなく、勉強の摩擦を減らす手段です。画面を見る時間が増えたのに問題を解く量が減ったなら、使い方を紙中心へ戻す判断も必要です。
保護者の立場で考えると、子どもがスマートフォンで勉強しているのか、別のことをしているのか気になりやすいでしょう。このアプリを使う場合も、利用時間だけで成果を判断しない方がよいと思います。講義を見た時間より、視聴後に問題を解いたか、間違いを直したかを確認する方が、学習の実態に近いからです。
気になる制約と、向いていない人
最も大きな注意点は、会員向けアプリであることです。進研ゼミ高校講座を利用していない人が、独立した総合学習サービスとして使いたい場合、目的に合わない可能性があります。無料という言葉だけで選ぶのではなく、自分が利用している講座との関係を確認してから導入したいところです。
また、AIのおすすめがあっても、学習の最終判断は自分で行います。部活動の大会前、学校独自の進度、先生から指定された課題など、個人の事情をすべて画面任せにはできません。予定を細かく自分で管理したい人は、手帳やカレンダーを併用した方が安心です。
講義中心の学習が合わない人にも注意が必要です。読むことで理解する方が速い人、問題を大量に解いて覚える人、静かな紙面で集中したい人は、アプリを中心にするとテンポが悪くなることがあります。その場合は、必要な講義だけを補助的に使い、主役を参考書や問題集に戻すのがよいです。
年齢区分は3歳以上ですが、実際の内容は高校講座の会員向け学習環境です。小さな子ども向けの知育アプリを探している家庭や、高校生以外の学習目的で探している人には、年齢表記だけで判断しないようにしてほしいです。対象とする学習段階が合っているかを優先して選ぶべきです。
バージョン更新から見える今後の見方
2020年3月19日に公開され、現在は2.5.0として提供されています。初期公開から時間が経ったアプリなので、単なる新しさよりも、会員向けサービスとして学習導線をどう磨いてきたかを見る段階にあります。現在確認できる中心的な価値は、プロ講師の講義とAIによる個別化を組み合わせ、学習を始めるまでの迷いを減らすことです。
今後使う人が注目したいのは、AIの提案が自分の学校の進度や直近のテスト予定にどれだけ合わせやすいかです。おすすめが多くても、優先順位を調整しにくければ、忙しい高校生には負担になります。反対に、自分で範囲を絞りやすく、講義から演習へ自然につなげられるなら、日常利用の価値はさらに高まります。ここは期待と現状を混同せず、実際の更新内容を確認しながら判断したい部分です。
もう一つは、古い端末を使っている場合の相性です。最低OSは11なので、インストール前に自分の端末が対応しているか確認してください。勉強を始めたい日に、OSの条件で利用できないと困ります。端末の空き容量や通信環境など、アプリ以外の要素も含めて、普段落ち着いて使える環境を作っておくと安心です。
私ならこう始める
私なら、最初から毎日長時間使う計画にはしません。まず苦手教科を一つ選び、講義を見た後に紙の問題を一つ解く流れを数日続けます。AIの提案は、その日に全部こなす課題ではなく、次の学習候補として確認します。これなら、アプリを開くこと自体が目的になりにくく、理解と演習の両方を確かめられます。
進研ゼミ高校講座の会員で、教材を使い切れずに悩んでいる人、講師の説明を聞いてから問題に取り組みたい人、苦手分野の優先順位を一人で決めにくい人には、かなり試す価値があります。とくに、勉強の内容より「始めるまで」が一番の壁になっているなら、アプリの導線が助けになります。
逆に、会員向けではなく完全に自由な教材を探している人、検索で好きな講師や問題を選びたい人、スマートフォンを使うと集中が切れる人には、紙の教材や別の動画サービスの方がよいでしょう。無料であることだけを理由に選ぶ必要はありません。
総合的には、進研ゼミアプリは、学習を自動化する魔法の道具ではなく、進研ゼミ高校講座の内容へ入りやすくする実用的な教育アプリです。私のおすすめは、講義を見て終わらず、必ず一題解いてからAIの提案を確認する使い方です。そうすれば、プロ講師の説明、個別化された学習案、手を動かす演習が役割分担し、スマートフォンが勉強の寄り道ではなく、次の一歩を決める場所になります。
無料で利用を始められ、3歳以上の区分で提供されていますが、実際に検討する際は高校講座の会員向けという性格を最優先に考えてください。条件が合う人にとっては、教材を眠らせず、毎日の学習を小さく再開するきっかけになります。私なら、すでに進研ゼミを使っている高校生には一度試し、合わなければ紙中心へ戻すという柔軟な使い方を勧めます。











